ものの大きさと記憶力の関係

人は大きいものほど興味を持つ傾向にあり、それだけで頭の中に記憶として独占されてしまうのも事実です。目に入って来た映像はピント調節などを経て、最終的に脳に映し出されます。何か景色を見た後に目をつぶり、その景色をイメージしてみてください。大きな対象物から順に頭の中で映像を引き出すことができるかと思います。

では広告などでは要は大きければいいのじゃないかと思われてしまうかもしれません。確かにコカコーラのように野球場などで大きなバックスクリーンで表示するのは絶大な効果があるのは否めませんが、それ以外にも大切なものの大きさというものがあります。

それは存在感です。小さくてもなぜか心を鷲掴みにするものがあります。例えばポケモンのピカチューなどは小動物でも圧倒的な存在感があります。私のようなポケモンをあまり知らない人間でも、その強くて頼もしく可愛いく黄色いモンスターはすぐに頭の中でイメージすることができます。
物自体の大きさ以外にも、強いとか可愛いなど他のポイントが群を抜いていたりすると、それもまた存在の大きさとなり頭の中に強く残ります。

ただ、こう言った大きい、強い、可愛いなどの評価では忘れてはいけないものがあります。それはこの世に大きくない、強くない、可愛くないものが存在するからその対象が引き出されるということです。少し残酷な背景かもしれませんが。。

人間は相対的に物事を見て、頭の中に残すかどうかの選択を常に行っているということでもあります。しかしながら、例えば同じ太陽でさえ、昼間の晴天に浮かぶ太陽と、地平線に沈みそうな夕暮れ時の太陽では大きさが違うように見えることもあるので注意が必要です。この場合は夕暮れの太陽が異様に大きく見えてしまうことが考えられます。地球からの距離を考えればたかが5-6時間の誤差で太陽の大きさ自体がそんなに変わることはありえません。

そうです。これも実は物事を相対的に見ていることに起因しております。雲一つない晴天という大きな空の中では太陽が小さく、時に10円玉より小さいのではと錯覚してしまうほどです。一方で、地平線に沈む太陽では近くに建物があったりすると、無意識的にその大きさと比べてしまったりするのです。建物より圧倒的に大きい姿を見ることで、その太陽が壮大に見えてしまうこともあるのです。

大きさ一つとっても奥深いですね。今回のアップデートではテキストの文字の大きさを変える機能を追加してみました。iPhoneの純正メモアプリには、あんな多機能なのになぜか文字の大きさを変える機能がありません。人は少なくとも自分の視力とは確実に相対的に文字を見なければなりません。ピントが合わない文字列だと記憶に大きく影響してしまいます。是非、物事の勉強には自分に最適な文字の大きさというものを心がけてください。

2017年03月11日