反復学習には忘れそうなタイミングを悟ることがとても大切とされます。
いまにも忘れるぎりぎりの瞬間で引き出すほど、その物事に対するより強固な記憶が形成されます。それは思い出そうといろいろなことを考えたり、思い出した時の喜びや、こんな簡単なこと忘れてしまったのかという悔しさなどの感情が密接に関係するとされております。あんなに勉強したのに本番で解けなかった問題などよく後になって覚えてしまったりするものもこうしたことに関係しているのかもしれません。
したがって、よく受験勉強などでは覚えておかなければいけないなど無理にプレッシャーをかけるのではなく、一旦覚えたものを忘れてみよう、あとで思い出してやるぞぐらいの心構えが勉強の段階では大切なのかもしれません。ただ、記憶と感情の結びつきはとても大切ですが、できれば負の感情より、楽しい、面白い、感動などの正の感情がよいでしょう。脳はリラックスした状態ほど回転がよく、思い出す習慣はとてもリラックスしている状態がよいとされるからです。