場所認識で高める記憶力

ギリシャ時代から物事を覚える手法として位置情報が使われておりました。それは、自分の仕事場までの道のりを思い浮かべて覚えたいものごとを道の要所、要所に置いていくという方法です。

 

普段、行き来している道のりは自然と永久記憶領域に根強く情報が蓄積されるため、そこに物事を置くと一気に記憶力を高めることが期待されます。

 

ラスベガスのブラックジャックで出された札を全部暗記してしまい出入り禁止になった記憶の世界チャンピオンもこの手法を応用されておりました。

 

皆様のパソコンを思い起こしていただいても、デスクトップのいろいろなところにフォルダを置いたりして管理されてませんでしょうか?私もそのうちの一人です。デスクトップは結構覚えやすくて便利ですね。これもまたある種の場所認識と連動している記憶術なのです。

 

一方、スマートフォンのホーム画面にもアプリが並べられるようになっているのですが、パソコンのデスクトップと比べて少し覚えにくいですよね?

 

スマートフォンのホーム画面は自動で整頓され、とてもきれいなビジュアルになるのですが、実は覚えるという視点に立つとあれはよくないのです。

 

むしろ、規則性がなく、ちょっとめちゃくちゃに置かれた感じの方が人間の脳は覚えやすかったりもするのです。直線にならない、不自然なずれは気持ち悪いですが、逆に覚えやすい側面があります。

 

これはまるで普段行き来する道のりの要所(変所)のようなものになりえます。

 

iPhoneアプリCatch Questionsでは地図上にフォルダを置く機能を新しく搭載いたしました。名付けてMap Mark機能としております。起動時の真ん中下のBook Markのようなボタンから地図を起動してみてください。

 

通勤や通学の普段行き来する道のりにオリジナルのフォルダを置いて学習にお役立ていただけると幸いです。

 

2017年05月21日