話し言葉と書き言葉による脳の記憶のメカニズム

脳はそもそも、そのインプットされる情報の8割を視覚に頼っているとされております。聴覚はその1割だけです。嗅覚、味覚、触覚などもその他としてまた1割と圧倒的な情報がほとんど視覚からの刺激であることが伺えます。

面接や面談でも何を話すかに力を入れるより、実は身だしなみや姿勢、視線や表情などが評価の対象になって(面接官も無意識の内にそこで判断してしまっている)いるという事実もあるほどです。

私の語学アプリも映像を見ながら話すというところに力を入れて開発を進めたのもこのような背景にありました。実は話し言葉は無意識的な視覚と密接に関係しているのです。

実際、話し言葉として使えるスピーキング能力を身につけるには書き言葉から極力無駄な表現をそぎ落とす作業が必要になってきます。

書き言葉は記憶に定着しやすい分、勉強には最適なのですがこだわり過ぎるとむしろスピーキング力の足かせとなります。つまり無意識の感覚で物事を話す力が衰えてしまいます。

そもそも人は聞くときはシンプルなものほどよく、説明が長すぎると例え適切なことを言っていても相手の頭に入っていかないものです。政治家の釈明などでは、この書き言葉的な言い方がむしろ良い点もあるかもしれませんが、一般的な日常の使える会話力として話すなら伝える力を身に付けたいものです。

そこで本アプリの新機能としてテキストスピーチという機能を追加しました。使い方は2本指で下にドラッグすると上から現れる緑色のタスクバーで操作して見てください。(詳しくは操作動画参照)

特に外国語を勉強する方にとってはいかに話し言葉が大切と言われてもいきなりは話せないものです。ネイティブではないのであれば、最低限の単語や文章力が必要になってきます。それを勉強しながらテキストエリアに書いていただいても結構なのですが、書いた後にその文章をどう頭に入れるかというところが肝心となります。

テキストスピーチでは書いた文字が8カ国の言語で音声化されてサウンドとして聞くことができます。この機能を使って、書いたものを聞き直し、無駄な表現をどんどん削ぎ落とし使える表現のフレーズのレパートリーを作成いただければと思います。

この機能を使う時は書いた文字をリスニングして、パッと頭の中に入るかが肝心です。入らなければ表現を削りましょう。(自分ではなかなかわからないところもあるので、家族やお友達に聞いてもらうのも良いでしょう。)

聴覚へ振り分けられた相手の記憶メモリはその人の1割しかないということを念頭に難しい表現ではなく簡単な表現のレパートリを増やすことがスピーキング力向上の鍵となります

2017年08月26日