断捨離で集中力アップ

断捨離とは記憶の質を高める上で大切な信念となります。

人の記憶力には限界があるから、大切なものだけを覚えることにする。

こうした割り切りが有用な記憶の構築を可能とし、より良い発想の種となります。

もともと断捨離とはヨーガの代行である断行、捨行、離行の三つの行動から成り立ちます。

断行:入ってくるいらない物を断つ。
捨行:いらない物を捨てる。
離行:物への執着から離れる。

この断捨離で、家の中の不要なものを捨てて生活を豊かにすることなどは一時ブームにもなりましたが、頭脳の中で必要な記憶と不要な記憶を整理することも生活を豊かにする上で大切と言えましょう。

ただ、家の中と違い頭脳では最も難しい行があります。それは捨行です。

厳密には脳の神経細胞の破損など物理的な衝撃でもない限り、一旦覚えてしまった人間の記憶は破棄することは不可能です。一見、忘れたように思える記憶も脳のどこかに存在し、ふと何かの連想により思い出されるなどよくあることです。

したがって、厳密な意味としては頭脳にとっては断捨離というよりは断離という方が妥当な言い方かもしれません。特に捨行ができない以上、断行がものすごく重要となります。

不要なものをたくさん入れてしまっては、限りある神経細胞を不要な記憶で独占されかねません。この例としてパチスロが挙げられます。店内でやかましいBGMを流すのも、音という記憶で脳内を独占し判断力を鈍らす効果があるとも言われております。京都の景色の素晴らしい無音のお寺で、パチスロなど行うようなことがあれば、たちまちその判断力を取り戻し、物事を悟り、客足も遠のくでありましょうに。

今回のiPhoneアプリCatch Questionsでは題材としたい写真にこうした断捨離を行うことができるトリミング機能をアップデートとして追加してみました。

実際、写真やアルバムにも断捨離という言葉が使われることもありますが、一枚の写真の中で要不要の境界線を作る機能はデジタルの時代ならではの断捨離機能と言えます。

2017年04月02日